東京都市大学 都市生活学部経営戦略研究室 橋本ゼミナール


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2018年度 第13回ゼミ活動報告

担当教員の橋本です。
今回は、輪読と3年生1名のレポート発表を行いました。輪読では、所有権理論戦略の経済学を扱いました。所有権理論では、とくに垂直統合戦略の分析、そして外部性を放置することが合理的になってしまう不条理な状況について学びました。

後者の例としては、企業組織における連帯責任制度がもたらす不条理があります。日本社会で多く見られる連帯責任制度の下では、組織の一員もしくは一部の部署のみが(その意図にかかわらず)不正な行動をしてしまった場合でも、会社全体に対する批判や、社長をはじめとするトップの責任問題に発展してしまいます。そのため、組織全体に影響が及ぶことを避けるために組織的な隠ぺいに至ることがあります。たとえ隠ぺいが非倫理的だとわかっていても、当事者にとってはそれが合理的になってしまうのです。

戦略の経済学では、すでに輪読を終えた『戦略学』(菊澤研宗著)とも関連させながら、ダイナミック・ケイパビリティ論という最新の戦略経営論について学びました。ダイナミック・ケイパビリティ論はまだまだ発展段階の理論と言ってよいと思いますが、世界中の研究者の注目を集めています。

後半は、マクドナルドの経営戦略に関するレポート発表をしてもらいました。コスト・リーダーシップ戦略の観点からよくまとめていましたが、レポートの中でも触れていたように、「異物混入問題などによる経営不振をどのように乗り越えたのか」という部分についてさらに考察すると面白くなると思います。

次回は前期の最後の授業となります。3年生全員の第2回レポート発表を予定していますので、楽しい発表と討論を期待しています。

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